2015年1月14日水曜日

ベネズエラ大統領がアリジェリア訪問終えメキシコへ

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は1月13日、アルジェでアブデラジズ・ブーテフリカ大統領と会談し、アルジェリア訪問を終えた。マドゥーロはカラカスを4日発ちモスクワに立ち寄った後、中国、イラン、サウディアラビア、カタール、アルジェリアを歴訪した。

 アルジェから帰国の途に就く予定ったが、帰国前にOPEC非加盟産油国メヒコを訪れることを決めた。

 マドゥーロは、アルジェで「合意がなかったため、OPEC首脳会議開催は当面ない」と述べた。また、「ベネスエラはアルジェリアとともにOPECの指導力強化のため協働する」と語った。

 大統領は12日ドーハでタミム・カタール首長と会談後、「食糧増産計画などのため数十億ドルの融資を受けることになった」と明らかにした。北京滞在中には、中国から巨額の資金援助を受けることが決まった。

 だが大統領が歴訪中期待していた、原油価格安定化への取り組みでは具体的成果が得られなかった。往路、OPEC非加盟国ロシアのモスクワに立ち寄ったが、帰路メヒコを訪問するのも、OPECの枠を超えた産油国同士の協力を重視するからだ。

 一方、カラカスでは12日、ベネスエラ司教会議が、「今日のベネスエラの問題の根本的原因は社会主義モデルだ」と指摘した。これは、カトリック教会が政府に政策転換を求めたものと受け止められている。