ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は2015年元日、2期目に入り、ブラジリアで就任式が催された。大統領は、長らく深刻な問題となってきた国営石油ペトロブラス社の闇政治献金捻出事件を挙げて、腐敗との闘い強化をあらためて約束した。
また経済不調による財政苦から経済調整を図ると明言。だが、貧者救済など社会政策の成果を疎かにすることはないと言い、社会政策継続を誓った。
首都中心部には、政権党・労働者党(PT)が動員した4~5万人が結集し、オープンカーで通過するルセフの姿を見守った。ラ米からはベネスエラ、ボリビア、ウルグアイ、パラグアイ、チレ、コスタ・リカの大統領、亜国副大統領らが出席した。
ルセフは、ジョー・バイデン米副大統領と会談した。バイデンは、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領と笑顔で挨拶を交わし、立ち話した。ルセフは2日マドゥーロと会談することになっている。ルセフが米国とベネスエラの関係改善の仲立ちをする可能性がある。
この日、マウロ・ヴィエイラ外相ら39人の閣僚も就任した。