グアテマラ刑事法廷は1月5日、エフライン・リオス=モント被告(88)の人道犯罪を審理するやり直し裁判の第1回公判を開いたが、弁護側が裁判長を忌避したため中断され、閉廷となった。
裁判長はかつて、内戦中の軍部による人道犯罪について論文を書いた。弁護側は、裁判長は同論文を踏まえイデオロギー的に偏った立場にある、として忌避した。
裁判長は、新たな開廷日時を追って発表する、と述べた。弁護側は一昨年、いったん下された禁錮80年の実刑判決を、裁判手続き不備を理由に無効とする判断を勝ち得ている。
背景には、権力者が処罰を免れる無処罰の長い悪しき伝統がある。