2016年1月19日火曜日

米国がキューバ側にラム酒「ハバナクルブ」の商標登録許可

 クーバのクバエクスポート社が、ラム酒の商標「ハバナクルブ」の米国での使用を認められた。1月27日から使用できる。同社は経済封鎖のため米国内でラム酒を売ることはできず、仏ペルノーリカール社を通じて販売してきた。

 だがクーバ革命後、国外に去り、プエルト・リコに拠点を移したバカルディ社が「ハバナクルブ」の銘柄を使ってきた。クバエクスポート社は2006年に米国で商標登録を拒否されたが、10年を経た今月12日再申請したところ、翌日登録が認められた。封鎖が緩和されれば、同社が直接米国内でラム酒を販売できることになる。

 ラウール・カストロ国家評議会議長は17日、ハバナで和平交渉中のコロンビア政府とFARCの代表各4人ずつを招き、会合した。3月23日の和平協定調印実現を目指し、双方に努力を求めたもよう。会合にはブルーノ・ロドリゲス玖外相、コロンビアのマリーア・オルギン外相(政府側の一員)も出席した。

 コロンビア政府は、FARCの強い要求を容れて、月内にFARC要員30人を赦免し釈放することにした。同30人は内戦中に起きた人道犯罪には関与しておらず、「武闘という政治的犯罪」で起訴され収監されていた。

 クーバ税関は17日、昨年国内で麻薬密輸46件を摘発した、と発表した。43件はハバナのホセ・アマルティ国際空港旅客ターミナルで、2件は同貨物ターミナルで、1件はマリエル開発特区(ZEDM)でだった。コカイン73kg、大麻30kgなど、計105kgが押収された。ラ米諸国の麻薬摘発件数・摘発量と比べると、極めて少ない。

 玖仏両政府は18日、ラウール議長が2月1~2両日、フランスを国賓公式訪問する、と発表した。昨年5月のオランド大統領の訪玖への答礼で、1日パリで首脳会談がある。