ベネスエラの政府支持派女性組織と、反政府派市民は2月22日、カラカスでそれぞれ大規模なデモ行進をした。女性らは行進の後、政庁で、ニコラース・マドゥーロ大統領に迎えられた。
大統領は、米国に大使級対話を新たに呼び掛けるとともに、反政府派指導者の一人エンリケ・カプリレス(ミランダ州知事)と24日、政庁で話し合うと発表した。
マドゥーロは、ジョン・ケリー米国務長官の21日の声明に再び言及し、ケリーはベネスエラ情勢を注視すると言うが、グアンタナモ(米海軍基地)での人権蹂躙を注視すべきだ、と反駁した。
また、B・オバーマ大統領について、アジェンデ・チレ政権を倒したニクソンや、チャベス大統領を倒そうとしたブッシュになるのか、それともカーターになるのか、どちらになって歴史に記憶されることになるのか、と提起。「シカゴ出身のアフリカ系米国人の精神をもって、ベネスエラの内政にこれ以上干渉しないでほしい」と、オバーマに求めた。
大統領はさらに、暴力と反政府行動を終わらせるために26日、「平和国民会議」を開催すると発表した。情報省は22日、CNN西語版テレビの取材を再許可した。
一方、クーバのラウール・カストロ国家評議会議長は22日、ベネスエラとウクライナの暴力は、自国の利益に合わない政府を同盟国と連携して標的にする米権力界の画策によるものだ、と前置きし、これは、標的国の安寧秩序を乱して経済社会開発を妨げる新しい戦術だ、と指摘した。
また、アルヘンティーナのクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル大統領は同日、選挙に敗れたため自国と(ラ米)地域を不安定にするのは許されない、と、ベネスエラの反政府勢力を批判した。