パナマ外務省は2月15日、北朝鮮貨物船チョンチョンガン(清川江)が同日、運河カリブ海側のコロン港を出港し、ハバナに向かった、と発表した。
この船は、去年7月10日、クーバ革命軍の旧式兵器250トンを船底に隠し積んでいたのが発覚し、以来抑留されていた。だが罰金66万ドルをこのほど支払ったため、出航が許された。
乗組員35人のうち、船長ら幹部3人はパナマに留まり、運河積荷規則違反で裁判にかけられるもよう。残る乗組員32人は、北朝鮮から到着した新たな船長、一等航海士とともにハバナに向かった。
ハバナでは船体を修理してから、砂糖を積んで、パナマ運河経由、北朝鮮に向かう。積んでいた砂糖はパナマで没収されたが、競売にかけられる見通し。
クーバ軍の兵器類はパナマ政府の管理下に置かれている。クーバに返還されるのか、(クーバ発表の当初予定通り)北朝鮮に修理のため送られるのか、没収されるのか、司法判断が待たれている。
この北朝鮮船拘留事件でパナマとクーバの関係は悪化し、1月末、パナマのフェルナンド・ヌニェス外相は辞任した。フランシスコ・アルバレス新外相は、良好な対玖関係を維持すると、2月14日語っている。