2014年2月26日水曜日

ベネズエラ当局がアラブ人を逮捕し爆発物押収

 ベネスエラ政府は2月24日、政府、州、市の行政官が一堂に会する「政府連邦会議」(CFG)を開き、今年度の全国各州向け開発予算を発表した。23州知事のうち、ミランダ州のエンリケ・カプリレスだけが欠席した。

 ニコラース・マドゥーロ大統領は、カラカス暴動事件(カラカソ)25周年の今月27、28両日を休日とする政令を発した。両日はカルナバル期間と重なる。

 大統領は別途、アラグア州マラカイ市で23日、アラブ人工作員を逮捕したと発表した。これを受けて同州のタレク・エル・アイサミ知事は、アラブ人の氏名を「ハイサム・モケデー」と明らかにし、他の2人も逮捕したと発表した。

 それによると、モケデーは2月9日からマラカイのホテルに滞在していた。逮捕時に、米国、コロンビアなどに繋がる国際携帯電話11器、パソコン、爆発物、書類、防弾装甲措置済み乗用ワゴン車などを押収した。

 書類には、数十万ドルの送金通知記録、在マイアミ某会社との関係を示すものなどが含まれている。

 知事は、3人組は車爆弾を設置する場所を探っていた、と語った。

 また、検察庁は24日、今月12日以来、暴動事件関係の死者は全国で15人に達したと明らかにした。

 一方、ロシア外務省は24日声明を発表し、主権国家ベネスエラの内政に干渉しないよう欧米に警告した。