2014年2月14日金曜日

コロンビア軍が和平交渉取材記者のパソコン通信を傍受

 コロンビア軍部が、ハバナでの和平交渉を取材中のメディア記者のパソコン通信内容を傍受していたことが暴露され、問題化している。

 コロンビア政府は一昨年10月から、ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)と和平交渉を続けてきた。政府の交渉要員数人のパソコンも傍受されていたことがわかった。

 首都ボゴタのガレリーア地区にあるアンドロメーダ通信基地で、軍電子諜報員2人は、コロンビアのエル・ティエンポ紙、カラコル放送、ベネスエラを本拠とするテレスールTV放送、ベネスエラ人記者、メヒコ通信ノティメックス、クーバ通信プレンサ・ラティーナなどの記者のパソコンを傍受していた。

 ラ米域外のメディアでは、バスコのGARA紙、オランダ2紙、ドイツ2紙、およびAP、ロイター、EFE、AFP、DPAの5通信社の記者らの通信が傍受されていた。

 コロンビア週刊誌セマーナが2月3日特ダネとして報じ、エル・ティエンポ紙が10日詳しく報じた。また11日、同国のラジオ放送が、検察は傍受の証拠を隠滅しようとしていた様子を撮したビデオ映像を入手した、と伝えた。

 国防省は諜報員2人を更迭したが、サントス政権は手の内をさらけ出し、失点した。FARCは、傍受事件を非難している。