米国のジョン・ケリー国務長官は2月21日声明を発表、「正当な抗議行動をする市民や政治家への実力行使や法的脅迫は受け入れられない。暴力を招く可能性を増幅させるだけだ」と述べ、ベネスエラ政府を批判した。
声明はさらに、「全勢力間の自由な対話によってのみ解決は可能になる」と続け、反政府勢力にも沈静を呼び掛けた。
長官は、ニコラース・マドゥーロ大統領が同日呼び掛けた米大統領との対話や大使級外交関係復活の提案については触れていない。だが、声明は、それらを事実上拒否したものと受け止められている。
声明を受けたマドゥーロ大統領は、「傲慢、干渉、無礼な声明を読んだ。声明は暴力に青信号を与えた」と反駁した。
ベネスエラ当局が規制する前に反政府勢力が各地で暴力を行使してきた事実を、長官が無視しているとの判断からだ。
大統領は、「ボリーバルとチャベスの人民の力によって撃破していく」と応じた。