コロンビアでは5月、大統領選挙が実施されるが、2月23日、アラウカ州タメ市で、共産党系の愛国同盟(UP)の候補アイーダ・アベージャ一行の乗った車列が銃撃された。候補らは無事だった。
フアン・サントス大統領は、同候補の身辺警護を当局に命じた。大統領も再選をかけて出馬する。
UPは1980年代に共産党が結成した政党だが、80~90年代に党首2人を含む幹部5000人が暗殺・殺害された。
ハバナでコロンビア政府と和平交渉中のゲリラFARCは、共産党の武闘部門。FARCは和平後の復員と政党としての政治参加についても交渉する。UPは和平後に備えて活動を再開している。
今回の銃撃事件は、かつてのUP幹部殺戮をコロンビア社会に想起させている。