2015年2月2日月曜日

国連強制失踪委員会がメキシコの人権問題を検証

 メヒコの極悪の人権状況を検証する国連強制失踪委員会が2月2、3両日、ジュネーブで開かれる。メヒコ政府当局は1月半ば現在、2万3271人が行方不明で、うち621人を捜索中と明らかにしたが、不明者のうち何人が強制失踪者に該当するかなど細部を明確にしていない。国内あちこちで地中から他殺体が絶えず見つかっている。

 メヒコ国家人権委員会(CNDH)はジュネーブで2日、人権報告書を提出する。そこには、メヒコ政府は人権に関する国際規約を順守しておらず、報告などに透明性が欠けている、などと指摘する文言が盛り込まれているという。

 2日間のジュネーブの委員会会合には、イグアラ市で昨年9月下旬起きた教員養成学校生43人の強制失踪事件被害者の家族代表2人と法的支援団代表も出席する。

 強制失踪委員会はメヒコ政府に対し、いまだに未解明の43人事件の捜査活動を打ち切らず継続するよう要求している。