2015年2月9日月曜日

南米諸国連合が米国のベネズエラへの干渉で対策へ

 エクアドールのリカルド・パティーニョ外相は2月8日、米国によるベネスエラへの内政干渉問題を討議するためモンテビデオで9日、同外相および、ブラジル、ベネスエラの外相と南米諸国連合(ウナスール)のエルネスト・サンペール事務局長が会合する、と発表した。

 サンペール事務局長は7日、「ベネスエラは脅かされている。サーベルの音さえ聞こえる。ウナスール加盟諸国はベネスエラの民主維持のため闘う」と強調した。

 サンペールはまた、「米国による干渉は地域に不安と分極化を招く。米国はクーバと対話しながらベネスエラに一方的に圧力をかけているが、矛盾している」と批判した。

 一方、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は7日、ウナスール輪番制議長でウルグアイ大統領のホセ・ムヒーカ、サンペール事務局長、ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)輪番制議長でエクアドール大統領のラファエル・コレアに招集をかけた、と明らかにした。

 マドゥーロ大統領は、「米国は我々を新たに分断しようとしている。侵略が起こる前に間に合うよう招集をかけた」と述べた。ウナスールは9日の会合を踏まえて週内に外相会議をキトで開く予定。