2015年2月14日土曜日

アルゼンチン検察が大統領らの有罪性を認める

 亜国検察は2月12日、CFK大統領、エクトル・ティメルマン外相ら7人には、AMIA爆破事件捜査を覆い隠した点で有罪性があると認められる、と判断した。

 事件は1994年ブエノスアイレス市内にある亜国イスラエル相互協会(AMIA)で起き、85人が死亡、多数の負傷者が出た。事件にはイラン大使館員の関与があった。

 大統領らはイラン政府と密約し、利益を受けるのと引き換えに事件の真相を隠蔽しようとした、と故アルベルト・ニースマン検事が捜査記録に残していた。

 同検事は1月、自宅で変死体で発見された。暗殺の疑いが出ている。

 だが検察は、ニースマンが生前求めていた大統領らの取り調べはせず、またニースマンが適切と判断していた大統領らの逮捕も(当面は)ない、としている。

 だが検察は、有罪性判断に基づき、事件をあらためて調査することになる。

 これに対し政府は、民主体制不安定化のための工作であり、司法クーデターの大それた画策、と非難した。