2015年2月27日金曜日

ウルグアイ大統領がベネズエラ軍部左翼の蜂起可能性を指摘

 ウルグアイのホセ・ムヒーカ大統領は2月25日地元紙によるインタビューで、ベネスエラには軍部左翼によるゴルペ(クーデター)が起きる恐れがある、と指摘した。

 だが大統領は、憲政から逸脱するのは大きな過ちだ、と警告。「愚かな政権をつくるため、ある政権を不安定にしようとする巧妙な方法がある」と述べた。

 「ニコラース・マドゥーロ合憲大統領を倒そうとしている者たちがおり、それが緊張状態を招いている」と続け、反政府勢力は政変を提唱した、と指摘した。

 ベネスエラ政府は昨年2月以来、極右・保守勢力によるゴルペの画策が続き、これを米政府やコロンビア極右などが支援してきた。だがムヒーカ大統領は、極右の陰謀を潰すため軍部左翼が蜂起する可能性に触れた。この点が新しい。

 大統領は、左右いすれの側からのゴルペをも「憲政逸脱」として否定している。

 ムヒーカは3月1日、タバレー・バスケス前大統領に政権を引き渡す。政権党・拡大戦線(FA)によるバスケス-ムヒーカ-バスケスと、3代15年間の政権が続くことになる。

 今回の発言は、いかにも一言居士ムヒーカらしい。最後まで、そのたたずまいを維持している。