2015年2月24日火曜日

ニカラグアが露製MIG29の買い付けを検討か

 ニカラグアがロシア製戦闘爆撃機MIG29を購入することを検討している、と伝えられる。先ごろセルゲイ・ショイグ露国防相がニカラグアを訪問したが、その後、この問題が浮上した。

 隣接するオンドゥーラスは、MIG29は麻薬取締用ではなく戦闘用だとして、中米地域の軍備の均衡が崩れると懸念を表明し、中米統合機構(SICA)に問題提起する構えを見せている。

 また、国境河川サンフアン川河口地域の領有権を巡りニカラグアと紛争を抱えているコスタ・リカも懸念している。

 MIG29は、一機2900万ドルするとされ、貧しいニカラグアがなぜ分不相応な買い物をするのか、との疑問の声も内外で出ている。何機買う方針なのか、明らかにされていない。

 ニカラグアは、領海および経済水域内での麻薬取締を目的とした露海軍艦船の展開を認めている。ロシアには、対米牽制の狙いがある。