2015年2月17日火曜日

ベネズエラ大統領が「政変の陰謀」への米参事官関与を示唆

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は2月15日、国軍幹部との会合で、カラカスの米大使館員の動きを監視するよう要請した。国軍士官に密かに働き掛け、ゴルペ(クーデター)参画を働きかけている、ためとしている。

 大統領は、働きかけられ憲法と祖国を裏切った少数の士官たちは自らの軍歴を駄目にした、と述べた。政府は先週、空軍士官7人を逮捕した、と発表している。

 マドゥーロはまた、陰謀の背後には米政府がいる、と指摘した。米国務省広報官が13日、ベネスエラ政府の告発に対し、「米政府は非合憲の政変は支持しない」とし、「馬鹿げている」と一蹴したのに触れて、「<政変>という言葉を用いたこと自体が米政府の関与を示している。ここには合法政府があり、<政変>などない」と反駁した。

 さらに、ゴルペ決行者が読むはずだった文書は米大使館参事官が起草したと見られる、とし、その文書を携行していた人物の逮捕は間近だ、と述べた。

 その上で大統領は、「だからオバーマ大統領、これは<馬鹿げたこと>でも、笑止千万なことでもない。あなたの名の下にゴルペが画策されていることに懸念すべきなのだ」と警告した。