2018年6月28日木曜日

 ウルグアイで「大麻入りマテ草」販売へ▼ニカラグア政府が反政府側をクーデター画策と非難▼英国がアルゼンチン軍への兵器部品輸出再開▼コロンビア次期政権はFARC幹部を政界から排除する方針▼エル・サルバドール前大統領を公金横領で国際手配▼ペンス米副大統領がブラジル訪問▼アムロ候補がアステカ・サッカー場で選挙戦締め括る

 ウルグアイで7月から「大麻入りマテ茶」が販売される。保健相が許可した。「コセンティーナ」、「ラ・アブエリータ」の2つの銘柄を販売する業者が6月27日、モンテビデーオで明らかにした。

 「精神的影響はない」という。マテ草と大麻を煎じ湯を混ぜて飲む。普通のマテ草同様、誰でも自由に買える。マテ茶は南米南部で広く愛飲されている伝統茶。チェ・ゲバラも好んだ。

▼ニカラグア政府が「政変画策」と非難

 反政府勢力との対話に政府代表として出席しているデニス・モンカーダ外相は6月27日、「反政府勢力はオルテガ政権を街頭行動で排除しようと違憲行動を続けてきた。国際支援を受けた集団が加担している」と非難した。

 政府側が「事実上のクーデター」の陰謀と明確に表明したのは、4月18日に反政府行動が始まって以来、初めて。

▼英国がアルゼンチンへの兵器部品輸出を再開

 英政府はこのほど、亜国軍への兵器部品輸出再開を決めた。ペロン主義左翼政権だった2012年に関係が悪化、輸出は停止されてきた。

 輸出が再開される部品は、亜国海軍のミサイル搭載駆逐艦、空軍などのパンパ航空機の部品が主になる。

▼コロンビア次期政権派がFARC幹部排除方針を表明

 右翼のイバン・ドゥケ次期大統領派は6月27日、次期国会に、元ゲリラ組織FARCの幹部の参政権を剥奪する改憲案を提出する、と明らかにした。
 ゲリラ時代に人道犯罪に関与した幹部たちが対象という。国会は7月20日開会する。

▼エル・サルバドール(EL)前大統領を国際手配

 EL法廷は6月27日、3億5100万ドルの公金横領容疑でマウリシオ・フネス前大統領と他の14人を国際手配したと明らかにした。14人にはフネス夫人と息子2人が含まれている。フネス一家は2016年にニカラグアに亡命、マナグアに住んでいる。

▼ペンス米副大統領がブラジル訪問

 マイク・ペンスは6月26日ブラジリアで、ミシェル・テメル大統領とベネズエラ情勢を中心に会談した。ペンスは、ベネズエラ軍事侵攻への伯政府の同意を得たいところだが、伯外相が既に「平和解決」方針を強調、軍事路線への反対意志を表明している。

 ペンスは27日、アマゾニアの中心地マナウス市で、ベネズエラ人難民収容所を視察、式年所を表明。その後、エクアドールの首都キトに到着した。

 一方、ベネズエラのニコラース・マドゥ―ロ大統領は27日、「ペンスは毒蛇だ。欧州連合は米政府に跪いている」と非難した。

▼アムロ候補がアステカ競技場で選挙戦を終える

 3日後に迫っているメキシコ大統領選挙の最有力候補AMLOは6月27日、メキシコ市にある世界最大級のアステカ・サッカー競技場で、選挙戦を締めくくった。

 アムロ候補は演説で、「街に安心して出られる国にしたい。命が価値を持つ国に戻したい」と述べ、「麻薬戦争」などで極度に悪化している社会状況の改革方針を表明した。

 また、「国境の壁を越えずに夢を実現できる国にしたい」と強調。米国に出稼ぎに行かなくても暮らせるような経済条件を整える政策を優先させる姿勢を表した。